明石

  • 印刷
砂浜に鉄筋の棒を突き刺しながら巡視する管理業者ら=明石市大蔵海岸通1
拡大
砂浜に鉄筋の棒を突き刺しながら巡視する管理業者ら=明石市大蔵海岸通1

 兵庫県明石市の大蔵海岸で人工砂浜が陥没し、幼い命が犠牲になった事故は、30日で発生から丸20年となった。海岸の管理責任を負う国と市は、異常の有無を調べる巡視を地道に続け、市民の協力を得ながら安全な海岸の維持に努める。二度と悲劇を繰り返さないために。

 同事故は2001年12月に発生。海底に並べたケーソン(コンクリート製基礎)の継ぎ目のゴム製防砂板が劣化し、砂が海へ流出したために起きた。当時の国と明石市の管理担当者4人が業務上過失致死罪に問われ、14年に最高裁で有罪が確定。国と明石市に安全措置を講じる注意義務があったと認めた。

 同市によると、事故を教訓に、国と大蔵海岸公園管理事務所に詰める指定管理者の3者合同で年4回、海岸を巡視。さらに指定管理者が週1回、砂浜などに異常がないか点検している。

 今月23日にも同事務所の職員ら2人が、海岸沿いを歩きながら、歩幅間隔で鉄筋の棒を砂浜に突き刺し、普段よりやわらかい部分がないかなど感触を確かめた。公園内を護岸や突堤など場所ごとに点検項目に従ってチェックし、写真を添えて市に報告している。

 職員は「ずっと異常がない状態が続いているが、見えない部分は分からないので、『もしかしたら』という気持ちで管理業務に努めている」と話した。

 また、事故後に市が設けた海岸モニター制度で、市民の無償ボランティアが異常を察知すれば通報する体制を導入。本年度は約60人が安全・安心に目を光らせる。市の春海英樹・海岸整備担当課長は「まず市が責任を持ち、いち早く危険箇所があれば気付けるよう点検していく」と強調する。

 国土交通省姫路河川国道事務所(同県姫路市)は月1回、船上から巡視。ケーソンの状態を点検するほか、水中部の砂の変化を調べるため、年1回ペースで海岸の測量調査を実施。深澤洋二副所長は「事故を教訓に、再び同じことが起きないよう管理していく」としている。(松本寿美子)

明石
明石の最新
もっと見る
 

天気(5月28日)

  • 28℃
  • 19℃
  • 0%

  • 29℃
  • 15℃
  • 10%

  • 28℃
  • 19℃
  • 10%

  • 30℃
  • 17℃
  • 10%

お知らせ