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飲食店の時短営業を知らせる店頭の張り紙=明石市大明石町1、ピオレ明石東館
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飲食店の時短営業を知らせる店頭の張り紙=明石市大明石町1、ピオレ明石東館

 新型コロナウイルスの感染再拡大を受けた「まん延防止等重点措置」の適用に伴い、兵庫県明石市でも27日から飲食店の時短営業が始まった。「昨年10月の重点措置の解除からせっかく客足が戻ってきたところだったのに」などとため息を漏らす店主ら。クラスター(感染者集団)が多発する学校現場では、再び部活動が制限されるなど影響が広がった。(松本寿美子、川崎恵莉子、有冨晴貴)

 市内で飲食店の道場グループ3店を経営する「樽屋高雄商店」(同市大明石町1)は、認証店の2店では酒類提供を続けながら午後9時で営業を終了する一方、非認証店は休業に。高雄洋次郎社長(51)は「出ばなをくじかれた感じ。年末はコロナ以前の2割減まで売り上げが回復していたのに」とこぼす。原料費の値上がりも頭痛の種で「早く収束してほしい」と頭を抱える。

 閉店時間を1時間短縮して午後9時までとし、酒類提供を続ける同市鍛治屋町の飲食店の男性店主は「うちは企業の接待で使われることが多く、4人を超えるグループの予約が全部キャンセルに。急ブレーキがかかった感じ」と話す。

 同市東仲ノ町のバー「モーリエ」は午後8時からの夜の部の営業を取りやめた。林寛三店長(36)は「午後9時まででは営業にならない」と明かす。

 飲食店への納入業者は協力金もなく、さらに深刻。明石、神戸市域の約500店に加工氷を販売する会社の男性経営者は「配達先は午後8時以降がメインの店ばかりで、今回の重点措置で8割が休む。従業員の半分に交代で休んでもらうしかない」。「中小事業者向けの事業復活支援金などはあるが利益が全くない。国には重点措置の効果が本当にあるのか検証を」と注文を付ける。

 一方、学校現場では、市教育委員会が中学校に対し、31日まで部活動の原則休止を要請。2月以降は感染状況を見て判断する。2月頃に予定されていた小中学校のオープンスクールや授業参観も中止が相次ぎ、県外への校外学習も中止・延期に。県内の場合は感染対策を講じた上での実施を認める。

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