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馬のふんを発酵させてつくった堆肥「畑の恋人」。今年も3月5日に先着100人に提供される=明石市大久保町松陰
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馬のふんを発酵させてつくった堆肥「畑の恋人」。今年も3月5日に先着100人に提供される=明石市大久保町松陰

 被災地支援の募金を目的に、明石乗馬協会(兵庫県明石市大久保町松陰)が馬ふんの発酵堆肥の配布を始めて丸11年を迎えた。家庭菜園愛好家らから「おいしい作物ができた」「花がきれいに咲いた」と評判も定着。今年も3月5日、堆肥5キロを協力金200円で先着100人に提供する準備を進めている。(川崎恵莉子)

 同協会は1973年に設立され、現在は乗用馬など58頭を所有。石ケ谷公園内の拠点で会員が乗馬を練習しているほか、障害者乗馬や、ひきこもりや不登校の子どもらにホースセラピーを実施するなど社会貢献活動にも力を入れる。

 オリジナルの堆肥づくりは、1日約2トンに上る馬のふんを有効活用しようと、2009年から着手。発酵を促すEM菌(有用微生物群)を加え、半年~1年間寝かせるため、においが少ないのが特長。畑にやさしく、寄り添う存在にとの思いを込め、堆肥には「畑の恋人」と名付けた。

 同協会では当初、無料で市民に配布していたが、2011年の紀伊半島豪雨をきっかけに被災地復興支援の寄付に充てるため協力金をもらうことにした。

 それ以降も東日本大震災の被災地支援募金として堆肥の配布を続け、昨年までに約20万円を寄付した。併せて福島から小学生を受け入れ、馬と触れ合ってもらうなど被災者らを励ます活動にも取り組んだ。

 現在は年間約15トンの馬ふんを堆肥に回し、近隣の農家らに提供。被災地支援の募金を目的とした一般向けの配布は近年、東日本大震災が発生した3月を中心に実施している。同協会は「堆肥を使うと土がやわらかくなるので、ダイコンやサツマイモなど根菜類に使うのがお薦め。被災地の応援にもつながるのでぜひ使ってみてほしい」としている。

 配布は午前9時~9時20分、同協会クラブハウス横で。同協会TEL078・935・8900

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