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全国高校総体の柔道男子60キロ級で優勝した福田大和さん(憲一さん提供)
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全国高校総体の柔道男子60キロ級で優勝した福田大和さん(憲一さん提供)

 兵庫県明石市二見町出身で、比叡山高校(滋賀県)2年の福田大和さん(16)が、今月あった全国高校総体(インターハイ)柔道男子60キロ級で優勝した。柔道で日本一の経験がある兄2人の背中を追い、幼少期からの目標だった「3兄弟で日本一」を達成した。今後は世界を目標に、さらなる成長を誓う。(川崎恵莉子)

 大和さんは3兄弟の末っ子として育ち、兄と共に全国で活躍してきた。柔道強豪校の夙川中に進学し、2年生時は全国中学校体育大会で2位に。「次こそ優勝」と意気込んでいた2020年、コロナ禍で大会が中止になった。今春の全国選抜大会も2位となり、あと一歩頂点に届かずにいた。

 次男の大晟さん(21)は比叡山高時代に日本一に輝いた。長男の大悟さん(23)は鹿屋体育大(鹿児島県)4年時に全日本学生体重別選手権を制した。大和さんは「ずっと3人で日本一になるのが夢で、自分だけまだだった。絶対に勝ちたかった」。

 今大会は得意の寝技で勝ち進み、決勝は春の選抜大会決勝で敗れた福岡大大濠高の松永烈選手にリベンジを果たした。大会直前に腰を痛め万全の調子ではなかったため、「負けてもいいと振り切って戦えたのが良かった」と振り返る。

 「3兄弟で日本一」は両親にとっても長年の目標だった。柔道経験者の父、憲一さんは「誰か一人ではなく、全員が日本一になることにこだわってきた」。息子たちを支えるため、自宅のリビングに道場を作ったり、柔道経験がなかった母、美咲さんは黒帯を取得したりと、家族一丸となって目標を追ってきた。

 大和さんの活躍に「昔から柔道を伸び伸びやって楽しんでいる。兄弟仲が良くて、兄2人は弟のファンなんです」と憲一さん。自身初の日本一を手にした大和さんは「次は世界に出て戦いたい」と力を込める。

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