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ページの一部を張った地域の掲示板前で本を手にする佐藤さん=明石市魚住町金ケ崎
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ページの一部を張った地域の掲示板前で本を手にする佐藤さん=明石市魚住町金ケ崎

 兵庫県明石市魚住町金ケ崎(かながさき)の住民有志が、文化や歴史遺産を探り、加盟世帯向けの回覧板で紹介してきた「金ケ崎あれやこれや」を冊子にまとめた。地名の謎から江戸時代に西国街道を通った大名行列の様子、自然、空襲体験まで幅広く、37のテーマを掘り下げた。地域愛が詰まった一冊に仕上がっている。(松本寿美子)

 地元の金ケ崎自治会には約700世帯が加盟する。佐藤猛さん(72)が副会長だった2020年4月、回覧板をもっと読んでもらえるものにしようと、計10人で研究会をつくり発行を始めた。月1回、A4判2枚に歴史などを調べた成果を編集し挟み込んできた。佐藤さんは「近隣地域の中尾も清水も(大久保町の)西脇も郷土本があるが、金ケ崎にはなく、あればいいのにと思った」と振り返る。

 冊子はA4判48ページ。金ケ崎の地名が江戸時代の紀行文に記され「人家多し。そば麦うるもの多くみゆ」などと、にぎわう様子もつづられている。また、山口県の毛利藩絵師が、萩-江戸の主要街道を描いた「行程(こうてい)記」を紹介。「参勤交代の大名行列に村人はひざまずいたのか」「ベトナムから運ばれた象も金ケ崎を通ったはずだ」などと素朴な疑問や推察を基に読み物としても面白くした。

 全国にある「金ケ崎」も紹介。「かねがさき」「かんがさき」という読みの違いや由来もつづったほか、地元に多い家紋も紹介している。

 年配の女性グループに四季の行事、男性グループに空襲の体験談を聞いた昔話シリーズも。グラマン戦闘機が飛んできて着弾した話や「機関銃の弾が7発か8発か落ちた」などの語りを掲載している。佐藤さんは「本を通じて地域に愛着や誇りを持ってもらえたら」と話している。

 冊子は明石市立図書館や魚住町のまちづくり協議会などで閲覧できる。購入希望の相談にも応じる。

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