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足跡追及の部で日本一に輝いた空豆と林さん夫妻=明石市
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足跡追及の部で日本一に輝いた空豆と林さん夫妻=明石市
競技大会でにおいに集中して足跡を追う空豆=長野県・霧ケ峰
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競技大会でにおいに集中して足跡を追う空豆=長野県・霧ケ峰

 林祝雄さん(73)、久子さん(67)夫妻=兵庫県明石市=が飼うシェパード犬「空豆」が、犬を訓練する人が目指す「第73回日本訓練チャンピオン決定競技会」(日本警察犬協会主催)の足跡追及の部で優勝した。全国からエントリーした238頭の頂点。18日には東京で内閣総理大臣賞を授与された。(松本寿美子)

 空豆は6歳の雄。母も一般の人が飼う犬で警察犬の試験に通った嘱託犬で、全日本嘱託警察犬競技大会で優勝したことがある。

 林さん夫妻は6年前、生後間もない空豆を西宮の愛犬家仲間から譲り受けた。生後3カ月のとき散歩に出ると、母親譲りの才能か、夫妻が飼っていたシェパードとラブラドルレトリバーが歩いた跡のにおいをしきりに追ったという。久子さんは「訓練し才能を伸ばしてもらったほうがいい」と思い、神戸市須磨区のドッグスクールに預けた。盆と正月に帰省する以外はそこで過ごし、1歳から大会に出始めたという。

 競技会は10月15~17日、長野県で開催された。足跡追及の部は草地とアスファルトの複雑なコースで、所要時間4分以内でにおいをかぎ分けて進み、割り箸や布を見つける。所有者として競技会に付き添った久子さんは「完走を願う程度だったが、ちゅうちょなくいい感じに進んでくれた」と振り返り、訓練士にも「伸び伸びと学ばせてくれた」と感謝する。

 今では空豆の娘もいる。久子さんも自宅で他の犬に臭気選別の訓練をしており「単に飼うだけより、犬というものを深く知ることができる」。祝雄さんは「大型犬は人間くさい。首をかしげる様子がもうかわいくて」と目を細める。

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