明石

  • 印刷
6割に当たる区域の売却が検討されている富士通明石工場=明石市大久保町西脇
拡大
6割に当たる区域の売却が検討されている富士通明石工場=明石市大久保町西脇
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 富士通が明石工場(兵庫県明石市大久保町西脇)のうち、6割の広さに当たる区域の売却を検討していることが分かった。明石市は一時買い取りを模索。一部を公共公益施設として活用し、そのほかの部分を住宅地として売却することを検討したが、取得にかかる費用が高いため断念した。

 関係者によると、売却を検討しているのは約20万平方メートルにおよぶ工場のうち、東側と北西区域の計約11万5千平方メートル。南西区域は引き続き富士通が所有する。

 市は、工場跡地を工業専用地域から第一種中高層住宅専用地域に用途変更し、国道2号に面する南東区域をマンションや一戸建て用地として売却する案などを検討。人口増に伴い、児童数が県内2番目の規模に膨らんでいる近くの山手小学校を、移転させる案が浮上したこともあった。

 ただ、土地取得にかかる費用が高い上、建物の解体費や土壌汚染対策費などものしかかり、JR大久保駅南の日本たばこ産業(JT)工場跡地のようには売却益が見込めなかった。

 富士通は神戸新聞社の取材に対し、売却について「決まったことはない」としている。

 同工場は、神戸市兵庫区に本社を置いた川西機械製作所が戦時下の1940年、軍からのニーズが高まった真空管や通信機を増産するために開設された。68年、後継の神戸工業を合併した富士通が承継し、システムプリンタなどを生産した。神戸工業時代の50年代には、後に青色発光ダイオード(LED)の開発でノーベル物理学賞を受賞する故赤崎勇氏が同工場で働いていた。

明石
明石の最新
もっと見る
 

天気(10月4日)

  • 25℃
  • 22℃
  • 80%

  • 25℃
  • 19℃
  • 80%

  • 25℃
  • 21℃
  • 70%

  • 24℃
  • 21℃
  • 80%

お知らせ