冷凍焼き鳥など鶏肉の総菜が１人前単位でいつでも買える自動販売機が、兵庫県明石市内に２８日設置される。食肉加工会社のエムフード・ジャパン（明石市魚住町西岡）が新型コロナウイルスの流行をきっかけに始めた一般向けの販売会が好調で、いつでも買えるかたちにした。

　同社の野口智史代表（３２）によると、約３年前の新型コロナウイルスの流行に伴う飲食店の休業で、飲食店向けに食肉を卸していた同社の売り上げが減少。一方で一般消費者からは、飲食店が営業していないことに不便を感じる声が上がっていた。

　そこで同社の敷地内で、冷凍の鶏肉や鍋のセットを一般向けに販売するイベントを開催。安さと便利さがうけ、一度に１００組以上訪れることも多い人気イベントになった。そこで販売会がない日も気軽に購入してもらえるよう、自動販売機の導入を決めたという。

　販売会ではファミリー向けに３～５人前の商品を多く扱っていたが、自動販売機では１人前を基本にする。また鶏肉を卸している焼き鳥店が焼いた焼き鳥串なども販売する。野口さんは「地域の方が気軽に立ち寄ってくれる場所にしたい」と意気込んでいる。

　自動販売機は２８日正午にスタート。販売会もあり、ハワイアン料理のキッチンカーも出店する。