被災地に出向いて支援活動に従事する兵庫県教育委員会の教職員集団「EARTH(アース)」。創設間もなくからメンバーとして活動してきた錦城中学校の大谷誠教諭(60)が、定年退職に伴い3月末で引退する。20年以上にわたる活動を振り返ってもらった。
阪神・淡路大震災の際、県外から教職員が支援に駆けつけた。その教訓から兵庫県では、被災地の学校運営などを支援できる専門的知識を備えた教職員の組織が必要と提言され、2000年にアースが発足した。
大谷さんが加入したのは設立の1年後。現役メンバーから誘われた。「阪神・淡路」当時は垂水区に住んでおり、集合住宅が半壊。半年間自宅に帰ることができず、防災に興味を持っていた。
アースの活動で、多くの被災地に出向いた。04年の台風23号で被害を受けた但馬に派遣されたのを皮切りに、東日本大震災、大阪北部地震など県内外で支援活動に従事。中でも最も印象に残っているのは、16年に発生した熊本地震だ。
発生から3日後に現地入り。2泊3日ほどの滞在を計5回繰り返した。大谷さんが到着したときには、先発隊が支援活動を始めていた。県外の被災地に入ると、最初は「兵庫県の人間が何をしに来た」という目で見られるのが常だという。
しかし、先発隊にいた先輩隊員が、すでに被災者との関係をつくっていた。被災者の輪に入り、安心させられる人だった。被災地支援は知識や技術だけでなく、人柄と向き合う姿勢が重要と知った。
さらに翌年、熊本の小学校に赴任した。現地の教員に防災研修をしたり、養護教諭と連携して児童の心のケアに努めたりした。ケアが必要な児童は多くなかったが、1年たってもほとんど減らない。心の回復には5年ほどかかることも多い。知識では知っていたが、長期的ケアが必要だと改めて痛感した。
被災地支援には、物資の運搬など肉体的な疲労がつきものだ。しかし、人の役に立っていると信じられるから、やめたいと思ったことはない。退職後は「余裕を持って社会を眺められる立場になる。役に立てる活動があるなら参加したい」と話している。

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