洲本市議会議場で開かれた百条委員会の第6回会合=洲本市役所
洲本市議会議場で開かれた百条委員会の第6回会合=洲本市役所

 洲本市のふるさと納税返礼品基準違反問題で、地方自治法第100条に基づく市議会の調査特別委員会(百条委員会、木戸隆一郎委員長)の第6回会合が22日開かれ、竹内通弘前市長(78)が証人として出席した。竹内氏は温泉利用券や返礼品のおせち料理などに関する大半の質問に「認知していなかった」と答弁。最高責任者が問題を関知せず、元課長らが処理していたことが浮き彫りとなった。

 竹内氏は、温泉券を市が印刷し利用分を支払う「後払い形式」で作成した経緯や、第三者委員会から虚偽と指摘された公文書については「知らなかった」として関与を否定。部長や課員らからの報告も「なかった」とし、「部下を信頼していた。悪事をしているとは思いもしなかった」と釈明した。