洲本市のふるさと納税基準違反問題について調べる市議会の調査特別委員会（百条委員会）が、返礼品のおせち料理を巡る市の手続きについて解明するため、配送業者に請求していた資料が得られないことが分かった。証人の証言を裏付けるために必要だったが、業者は「特定が難しい」と返答し、提出しなかった。百条委はこれから開会する９月定例会中で報告書の取りまとめを目指すが、委員からは「結論があいまいなまま終わるのでは」と懸念の声が出ている。（荻野俊太郎）
おせち料理を巡っては、ふるさと納税の返礼品として市が約２千個を発注。しかし、ふるさと納税問題を調査した第三者委員会が、おせちの多くについて目的外に流用したり廃棄したりしたとし「使途が不明」だと指摘、百条委は真相解明を進めてきた。
