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「事故物件」渡り住む神戸の芸人 心霊現象を探究、収入は20倍に

2019/01/04 23:17

 自殺や殺人で亡くなった人の部屋=「事故物件」に住み続ける芸人松原タニシさん(36)。その数は6年間で計7軒に上る。部屋の間取りや神戸の心霊スポットなどを取り上げた本まで出版するブレークぶりだ。

 神戸市垂水区出身で、20歳まで暮らした。友人に誘われ芸人となったものの、替え歌ネタなどの持ち芸ではまったく売れなかった。

 転機は2012年に訪れた。事故物件に住んで幽霊が撮影できたらギャラがもらえるというテレビ番組に出演。霊感はないそうだが、勝手にふすまが開いたり、火の玉に遭遇したり。当初は驚いたが、慣れると心霊現象の発生条件が気になるようになった。

 番組終了後も自ら事故物件に住み続け、心霊スポットに出向いたり、変死や独居死が起きた場所の清掃作業を体験したりした。今では心霊系のイベントに多い月で10回程度出演するようになり、収入は番組出演前の約20倍に。「仕事になるなら究めるまで」と事故物件を笑いにしていく決意を語る。(吉田みなみ)

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