神戸市長田区のラーメン店で、店主の男性が銃撃されて殺害された事件で、従業員が店を離れた約30分間に何者かに襲われたとみられることが、捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警長田署捜査本部は、男性が1人になる時間帯が狙われた疑いもあるとみて周辺の防犯カメラの映像を精査している。
捜査本部によると、死亡した男性は、特定抗争指定暴力団山口組弘道会傘下組織の余嶋学組長(57)。22日午前11時ごろ、同区東尻池町9のラーメン店で、買い出しから戻ってきた女性従業員が、厨房付近で倒れているのを見つけ、搬送先の病院で銃弾とみられる影が頭部に確認された。
捜査関係者によると、従業員は、買い出しの指示を受けて午前10時半過ぎに店を出たといい、店には余嶋組長1人が残っていたという。
捜査本部は、女性が店を出た直後に何者かが店に侵入し、拳銃などで襲った可能性があるとみて捜査。余嶋組長を巡るトラブルや暴力団関係者の関与などを調べている。