遺棄された乳児の遺体が見つかった下水道を調べる捜査員=25日午後5時47分、丹那篠山市真南条上
遺棄された乳児の遺体が見つかった下水道を調べる捜査員=25日午後5時47分、丹那篠山市真南条上

 兵庫県丹波篠山市真南条上の下水道管内で25日に赤ちゃんの遺体が見つかった事件で、県警篠山署は28日、死体遺棄の疑いで、近くに住むベトナム国籍の技能実習生で母親の女(21)を逮捕した。

 逮捕容疑は、実習先の会社を退勤した18日午前10時半ごろから、出勤した19日午前8時25分ごろまでの間に、赤ちゃんを遺棄した疑い。調べに対し、「怖くて、怖くて、こんなことをしてしまいました。命の大切さは分かっています。悪いことだと分かっています」などと容疑を認めている。

 同署によると、遺体は身長約25センチ、体重約240グラムの男児で、死産だった可能性が高いという。現場周辺で捜査を進めたところ、現場近くの寮に住んでいた女が浮上。DNA型を調べたところ、女と赤ちゃんの親子関係が認められた。女は2022年10月に技能実習生として入国した。