神戸市垂水区のアジュール舞子近くの海上で昨年10月、ダイビングライセンスを取得する講習に参加していた同市西区の女性=当時(59)=がおぼれ、その後死亡する事故があった。神戸海上保安部は20日、業務上過失致死容疑でインストラクターをしていた川西市に住む20代の女を書類送検した。
インストラクターの送検容疑は昨年10月5日午後0時45~49分ごろ、女性と2人一組で海に入り、講習に使う浮体付きのロープを海底近くに設置するため1人で海底近くに潜水するなどして注意を怠り、目を離した間に女性が何らかの原因でおぼれ、死亡させた疑い。
同部によると、女性は数メートル先の海面にあおむけに浮いた状態で見つかり、近くの病院に搬送されたが、11月7日に死亡した。死因は溺水の影響による低酸素脳症という。
講習は神戸市内のダイビングスクール会社の主催。女性はダイビング資格の認定団体が発行する認定証「Cカード」の取得のために4日間の座学や3日間のプール実習を終え、海洋実習に臨んでいた。
事故当時の天候は晴れで視界は良く、波は穏やかだったという。同部は「捜査に支障がある」として認否を明らかにしていない。