特殊詐欺の手口で高齢女性からキャッシュカードを盗んで現金１０万円を引き出したとして、兵庫県警尼崎南署は１０日、窃盗の疑いで、埼玉県富士見市のタクシー運転手の男（２２）を再逮捕した。男は「特殊詐欺の『受け子』『出し子』としてキャッシュカードを盗み、不正に金を引き出したことに間違いない」と容疑を認めているという。
再逮捕容疑は８月２２日午前、何者かと共謀し、尼崎市の無職女性（８７）の自宅に百貨店の店員を名乗って「カードが不正利用されている」「担当者を向かわせる」などとうその電話をし、女性からキャッシュカード１枚を盗み、市内の銀行のＡＴＭから現金１０万円を引き出した疑い。
同署によると、男は女性から受け取ったキャッシュカードを封筒に入れた後、隙を見てプラスチック製のカード２枚を入れた別の封筒とすり替えたという。同署は防犯カメラの映像などから男を特定した。男は８月と９月、県内の他の署に別のキャッシュカードの窃盗容疑で２度逮捕されていた。
