人工多能性幹細胞(iPS細胞)からつくった心筋組織に圧力をかけると、成人の心臓に近い特徴を示すことが分かったと、理化学研究所生命機能科学研究センター(神戸市)などのチームが23日付の米科学誌に発表した。「加圧トレーニング」と称し1日1時間の加圧を3日間続けると、細胞がより大きく複雑な形となり、向きが一定の方向にそろって成熟した。
数年以内の創薬研究での利用開始と、5~10年後の再生医療での臨床応用を目指すとしている。
チームによると、これまでの培養法では、胎児の心筋細胞に近い未熟な状態となる課題があった。電気や引っ張る刺激を与えて成熟させる方法があるが、刺激を数週間与え続ける必要があった。
チームは心臓が常に自身の拍動により圧力を受けることに着目。人のiPS細胞由来の心筋や血管の細胞などを組み合わせた人工心筋組織を2週間、ひも状に培養後、収縮期正常血圧の3倍程度に当たる50キロパスカルの圧力で加圧トレーニングした。
























