有馬温泉街近くの山側から炎と煙が上がった=9日午後10時32分、神戸市北区有馬町
有馬温泉街近くの山側から炎と煙が上がった=9日午後10時32分、神戸市北区有馬町

 9日午後9時40分ごろ、神戸市北区有馬町で「山が燃えている」と119番があった。有馬署によると、同町の山林にある有馬稲荷神社で、敷地内の宮司宅から出火したとみられる。いずれも80代の男性宮司と妻が軽傷のもよう。10日午前0時15分時点で、消火活動が続いている。

 現場は有馬温泉街のそばで、近くのホテルでは宿泊客40人ほどがロビーに集まり、いつでも避難できるように待機。従業員は「煙がすごい」と心配した様子だった。別のホテルの従業員男性は「サイレンが鳴り響いてホテルの外に出たら、山の方から真っ赤な火柱が上がっていた。爆発のような音も聞こえた」と話した。宿泊客には館内放送で客室での待機を呼びかけたという。

 出火現場近くのホテルに宿泊していた男性会社員(29)=京都府長岡京市=は妻(31)と訪れており、入浴中に館内放送で火災の発生を知り、部屋で待機。約1時間後、近くの系列の宿泊施設に避難した。「スタッフが落ち着いて対応してくれていたので館内は混乱していなかった。ただ驚いたし、岩手県の山林火災のように広がらないか心配」と話していた。