対局に意気込みを見せる藤井聡太王位(右)と渡辺明九段=26日午後、神戸市北区、中の坊瑞苑(撮影・大田将之)
対局に意気込みを見せる藤井聡太王位(右)と渡辺明九段=26日午後、神戸市北区、中の坊瑞苑(撮影・大田将之)

 将棋の藤井聡太王位(22)=竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖=に渡辺明九段(40)が挑む「伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦」(神戸新聞社主催)7番勝負の第5局は27日午前9時から、神戸市北区、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」で始まる。両対局者は26日、対局場入りし、意気込みを語った。

 第4局までを終え、藤井が3勝1敗と防衛に王手をかけている。第5局は、藤井が5連覇を果たして永世称号「永世王位」の資格を得るか、渡辺が2勝目を挙げて巻き返せるか、注目の大一番だ。藤井が資格を得れば4人目。自身、棋聖と合わせ永世二冠となる。

 本シリーズについて、藤井はインタビューで「序中盤でペースをつかまれる展開が多く、早い段階からしっかり読みを入れることが求められている」と発言。第5局に向け「中終盤の難解な見応えのある対局にできたら」と誓った。

 一方、かど番に追い込まれた渡辺は王位戦7番勝負初出場。「念願の舞台」とし、「どれだけ踏ん張れるか。少しでも長く戦えるように頑張っていきたい」と力を込めた。

 立会人は福崎文吾九段(64)。対局は持ち時間各8時間の2日制で、27日は午後6時に指し掛け、手番が封じる。2日目の28日は午前9時に再開し、同日夜までに決着する見通し。対局の模様は神戸新聞NEXTで速報する。

(小林伸哉、藤森恵一郎)

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