宝塚ファミリーランドを懐かしむ展示の関連で、ひときわ目を引く、使われなくなったおもちゃで作られた恐竜=宝塚市武庫川町
宝塚ファミリーランドを懐かしむ展示の関連で、ひときわ目を引く、使われなくなったおもちゃで作られた恐竜=宝塚市武庫川町

 惜しまれながら2003年に閉園した兵庫県の宝塚ファミリーランドを懐かしみ、新たな創造を育む企画展「みんなでつくる宝塚コドモ博」が、宝塚市立文化芸術センター(武庫川町)で開かれている。当時の写真や入園券、園内のマップが並ぶほか、使われなくなったおもちゃで作られた巨大な恐竜などが展示されている。4月12日まで。(潮海陽香)

 市と市文化財団が主催。ファミリーランドの跡地に建設された同センターで、この地に刻まれた楽しい記憶を振り返ろうと企画した。

 ファミリーランドには植物館や昆虫館、動物園や遊園地などさまざまな施設があった。1927年にできた植物館は、夏はオオオニバス、冬はバナナやマンゴーなど当時では珍しい植物が楽しめた。

 漫画家の手塚治虫も足しげく通った昆虫館には、4972種1万点を超える標本があった。世界初として注目されたドーム形の動物園は、ゾウやオットセイなどの曲芸が人気で、ホワイトタイガーは園のシンボルとなり市民らに愛された。

 展示では、当時の園内の写真やマップ、入園券のほか、園で販売されていたクッキーの空き箱が並ぶ。昆虫の解説などを書いた昆虫館報や、動物園で販売された絵はがきもある。

 ファミリーランドの展示の先は、使わなくなったおもちゃやぬいぐるみを交換するシステム「かえっこバザール」を発案した美術家藤浩志さんの作品コーナーに。おもちゃを再利用して作られた色鮮やかな恐竜や動物が並び、全長5メートルの「トイザウルス」は圧巻だ。

 実際におもちゃを作れるブースもあり、完成した作品は会場で展示でき、持ち帰ることも可能という。

 長男の章太ちゃん(5)を連れて訪れた松岡沙穂さん(40)は「小学校の卒業遠足でファミリーランドに行ったので、懐かしい気持ちがよみがえった」と話していた。

 午前10時~午後6時。月曜休館。一般千円、高校生以下は無料。同センターは当時の資料や情報の提供を求めている。TEL0797・62・6800