「スピーディーに描くと、金魚が泳いでいるように見える」と語る江藤雄造さん=姫路市書写の里・美術工芸館
「スピーディーに描くと、金魚が泳いでいるように見える」と語る江藤雄造さん=姫路市書写の里・美術工芸館

 伝統の枠を超えた活動で人気を集める姫路市在住の漆工芸家・江藤雄造さん(41)の近作などを紹介する特別展「夏休み子どもミュージアム-江藤雄造さんと漆であそぼう」が、姫路市書写の里・美術工芸館(同市書写)で開かれている。館蔵品との比較展示や、全館のスペースをくまなく使った「遊び」の仕掛けなど、さまざまなアイデアで来場者を楽しませる。(藤本賢市)

 同館は毎年、夏休みの小中学生らにお薦めの工芸品を紹介する展示を開催している。江藤さんは10代から父の漆工芸職人・國雄さん(70)に師事し、伝統的な蒔絵(まきえ)の技法を身に付けるとともに、新たな表現も開拓。現代の生活空間にもマッチする作品は人気が高く、個展とイベントを合わせ、今年だけで計20回の出品を予定している。