【ワシントン共同】ルビオ米国務長官は19日、日中の対立激化を巡る米国の対応について「強固な日米同盟を維持しつつ、中国と生産的に協力していくことは可能だ」と述べ、バランスを取っていく考えを示した。対中貿易交渉や来年4月に予定するトランプ大統領の訪中を見据え、同盟国である日本に肩入れして中国を刺激したくない意向をにじませた。ワシントンの国務省で開いた記者会見で述べた。
ルビオ氏が高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁に端を発した日中関係の悪化について公の場で考えを表明したのは初めて。日中の対立について「緊張は以前から存在し、均衡を図るべき地域の力学の一つだ」と述べた。
中国について、緊張と協力の「バランスを取ること」が重要だと強調し、日本などインド太平洋地域の同盟国や有志国への「確固たる関与」を損なうことなく実現できると主張した。
ルビオ氏は上院議員時代、対中強硬派として知られた。国務長官就任後は経済的利益を重視するトランプ氏の意向に配慮する姿勢が鮮明になっている。
























