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人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った研究を巡り、国予算の一部打ち切りが取り沙汰されていたことを受け、兵庫県議会の健康福祉常任委員会は11日、国に対し、財政支援の継続を求める請願を全会一致で採択した。
請願は一般社団法人「兵庫県難病団体連絡協議会」が提出。京都大が進めるiPS細胞の備蓄事業を巡り、政府が一時期、支援を打ち切る可能性を示唆していたことを受けて、財政支援を継続するよう求めた。
竹本直一IT・科学技術担当相が6日、2022年度まで支援継続をする方針を示したが、県議会はより安定的な支援を求めて今後、首相などに宛てて意見書を送付する予定。
この日、筋肉中に骨ができる難病「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」と闘う山本育海(いくみ)さん(21)=同県明石市=が委員会を傍聴。「難病だけでなくさまざまな分野に役立つ研究。県議会から応援をいただき、ありがたい」と話した。(前川茂之)
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