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 新型コロナウイルスによる肺炎への不安を背景に、使い捨てマスクの品薄状態が続く中、公衆衛生の専門家の間で「予防に有効なのは、マスクより手洗い」と呼び掛ける声が高まっている。緊急事態宣言を出した世界保健機関(WHO)も「マスクは感染症拡大を抑止する助けになるが、せきなど呼吸器症状がない一般の人に必要ではない」と明言。神戸市保健所は「うつさないためのマスク、うつらないための手洗い」と手洗いの重要性を強調する。

 世界的な感染拡大が連日報じられる中、ドラッグストアなどでマスクの売り切れが続出。患者との接触が多い医療機関向けが品薄状態となったり、ネットで高額転売とみられるものが出品されたりしている。

 しかし、WHOの本部直轄機関である神戸センター(神戸市中央区)は、「いくつかの国では文化的慣習の中でマスクが着用されているが、防御への有用性について明確なエビデンス(証拠)はない」とする。WHOは、マスク着用を推奨するのは、呼吸器症状がある人やその看病をする人、医療従事者とした上で「必要ない状況でマスクを着用すると、誤った安心感を与え、手洗いなど必須の予防手段を怠る可能性がある」と警鐘を鳴らす。

 神戸市保健所予防衛生課も「マスクは原則症状のある人がするもの」という考えだ。「予防的使用では、医療従事者のように一瞬手が触れただけでも廃棄するような正しい使い方であれば一定効果はある。しかし通常の使い方の場合、雑菌の付いた手で不用意に触るなど、むしろ感染のリスクを高める場合さえある」と話す。

 一方、同課は手洗いの重要性を強調する。ドアやつり革など不特定多数の人が触れる場所に接触したときには、せっけんを使って手首まで30秒以上洗い、15秒以上水を流し続けてすすぐことが望ましいという。「新型コロナウイルスによる肺炎は空気感染ではなく、せきやくしゃみのしぶきでうつる飛沫(ひまつ)感染。過剰に心配せず、通常のインフルエンザと同様の対策を心掛けてほしい」と話す。(霍見真一郎)

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