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国立感染症研究所で分離された新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真像(同研究所提供)
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国立感染症研究所で分離された新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真像(同研究所提供)

 新型コロナウイルスによる院内感染が各地で広がる中、近畿地方の感染症指定医療機関に勤務する女性看護師が14日までに、神戸新聞社の取材に応じた。看護師の話からは、昼夜を問わずせきで苦しむ患者や、面会禁止の中で不安を募らせる家族らの姿が浮かび上がる。(杉山雅崇)

 感染症指定医療機関は、一般病棟で対応するには危険が高いとして、感染症の患者を収容して治療する特別な医療施設。女性は現在、新型コロナウイルスの感染患者が隔離されている病棟に勤務している。

 患者の数は日を追うごとに増え、医療品の不足も目立ってきた。「私たちは毎回マスクを替えますが、他の病棟の看護師は週に数枚配られるだけ。格差がひどくなっている」と打ち明ける。

 病棟には防護服とマスク、ゴーグルを着用して入る。作業を終えると、部屋を出るたびに防護服を脱ぎ、消毒を徹底する。「防護服はエプロンみたいで割と動きやすい。熱中症などの危険もない」と語る。

 新型コロナウイルスによる症状も間近で見ている。患者の中には、止まらないせきに苦しみ、夜も眠れずに看護師を呼ぶ人も少なくない。

 「治療薬のない今は、解熱剤とせき止めを投与して様子を見るしかない。歯がゆいです」と生々しい状況を明かす。

 心配する家族らの対応も彼女らの仕事だ。面会は禁止されているため、家族らの多くはスマートフォンの動画通信アプリを使って、連絡を取っている。

 中には、患者からの通信アプリの返信が一時的に途絶えると、「容体が急変したのか」「人工呼吸器を入れたのか」などと問い合わせてくる家族もいる。

 「寝ている場合がほとんどなのですが、心配な気持ちはよく分かるので丁寧に対応しています」

 神戸市立医療センター中央市民病院など各地で発生し始めた院内感染にも胸を痛める。

 「院内はもちろん、休みの日も感染しないように気を付けている」とし、「私も含め、電車で通勤せざるを得ない病院関係者は多い。本音では自宅待機したい気持ちもありますが、看護師としての使命を果たさなくてはいけない」と決意を語った。

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