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膵がん精密検診について語る児玉裕三主任教授=神戸市中央区楠町7
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 膵(すい)がんの早期発見のため、神戸大学病院(神戸市中央区)が「膵がん精密検診」を始めた。初期の段階ではほとんど症状がなく、見つかりにくいがんだが、超音波内視鏡(EUS)や、磁気共鳴画像装置(MRI)といった先端機器を使った精密検診で早期治療につなげる。(中部 剛)

 膵臓は胃の後ろにある20センチほどの細長い臓器。食べ物の消化を助ける膵液や血糖値をコントロールするホルモンなどを分泌する。

 膵がん患者は増加傾向といい、国立がん研究センターによると、2018年の臓器別がん死亡者は肺、大腸、胃に次いで4番目の多さ。1年間に新たに診断される人数は、男性が10万人あたり約29人、女性が10万人あたり約26人で、高齢になるほど多くなるという。

 初期段階でほとんど症状はなく、黄疸(おうだん)、おなかや背中の痛み、糖尿病の悪化といった症状が出たときは、かなり進行している場合が多い。治療は進行に応じて、手術、薬物療法、放射線療法で行われる。

 膵がんの5年生存率は約10%とされるが、腫瘍が10~20ミリだと50%に上がり、10ミリ以下だと80・4%に上がるというデータがある。神戸大学病院が始めた検診はEUS、MRI、腹部エコーのほか、より正確な病変の部位を調べるPET-MRIなどを組み合わせて実施。10ミリ以下の腫瘍検出を目指すという。

 親やきょうだいに膵がんがいる人や、糖尿病、肥満、喫煙、大量飲酒の人が発症するリスクが高い。同病院の児玉裕三主任教授(50)は「膵がんは症状が出てからでは遅い。検診を早期発見に役立ててほしいし、発症リスクのある人は安心感を得ることもできる」と話している。 

 精密検査は1日コース(7万3千円)と、より精密な機械でがん全般をチェックできる2日コース(15万6千円)がある。問い合わせは神戸大学病院TEL078・382・5522(平日9~16時)

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