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防護具をまとい、重症患者に対応する医療スタッフ=神戸市中央区港島南町2、市立医療センター中央市民病院(同病院提供)
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 新型コロナウイルス感染拡大の第1波を受け、神戸新聞社は7月上旬、一定数の病床がある兵庫県内の72病院を対象に、医療体制や影響に関するアンケートを行った。約6割の43病院から得た回答結果について、2回に分けて報告する。(井川朋宏)

■感染者受け入れは21病院/神戸中央市民、ピーク時48人入院

 アンケートを配布した7月上旬までに、新型コロナウイルス感染者を受け入れた病院は21あり、回答施設の約半数だった。公立病院にとどまらず、民間病院も受け入れていた。

 受け入れ理由は、感染症指定医療機関だったり、行政や保健所の要請に従ったりしたほか、「公的病院の使命」「地域の患者・医療を守るため」といった意見が目立った。一方、「他の病院が受け入れ困難だったため」とする苦渋の決断もあった。

 入院患者は、神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)がピーク時48人、累計98人に上り、県立尼崎総合医療センター(尼崎市)もピーク時34人、累計112人に達した。両施設とも新型コロナ対策の基幹病院だった。他病院も含め、全体平均はピーク時が11人、累計25人だった。

 このほか、別の疾患で受診、入院した患者の中から、新型コロナの陽性反応が出た患者がいた病院は、約2割の9施設だった。一般の患者を受け入れる中でも、医療従事者らが、院内で一定の感染リスクにさらされたことがうかがえる。これらの病院は神戸市内が中心で、いずれも新型コロナの入院患者を受け入れていた。

■マスク週3枚以下が半数/4月時点、1枚未満は3カ所

 感染対策が必須の病院にとって切実な問題が、個人防護具の不足だった。県内でも感染者がピークだった4月時点では、医療従事者1人当たりに支給されるマスクが週4枚以上だった病院が、半数以下にとどまった。一方、いったん収束傾向が見られた7月上旬までに、ほぼ倍の約8割まで改善したことが分かった。

 4月時点で、週4枚以上が支給された病院は18カ所(41・9%)だった。週3枚、2枚、1枚だった病院は各6カ所(各14・0%)で、1枚未満だった病院も3カ所(7・0%)あった。

 7月上旬時点になると、週4枚以上の病院が34カ所(79・1%)にまで増え、3枚以下は計6カ所(14・0%)に減り、うち1枚未満は1カ所だけだった。

■誹謗中傷、過半数「あった」/保育所の預かり拒否など

 医療従事者への誹謗(ひぼう)中傷について問うと、過半数の23病院が、「かなりあった」「あった」「少しあった」のいずれかを選んだ。医療従事者やその家族が、日常生活に支障が及んだことが明らかとなった。

 最も目立ったのは、保育所や託児所への子どもの預かり拒否などで、9病院に上った。美容院、医療機関の利用▽タクシーの乗車▽引っ越し▽宿泊施設での室内清掃-などで、拒まれる場面は多岐にわたった。

 入店時に「早く帰ってほしい」と言われたり、バスの車内で「病院職員が乗っていたら嫌だ」と聞いたりしたことも。病院に対し「(感染)患者を公開しないことは犯罪」といった意見も寄せられたという。

 家族にも影響が及んだケースでは、勤務先の出勤時間を減らされ収入が減ったり、職員の配偶者が出勤を停止させられたりした。ほかに、家族や親戚から冷遇されたり、近隣住人から差別的発言を受けたりしたほか、院内でも感染者の診療に関わった職員が、別の職員からの態度でストレスを感じたことがあったという。

【調査方法】一定以上の病床数がある兵庫県内72病院に郵便でアンケート用紙を配布し、7月上旬にファクスやメールで43病院から回答を得た。書面で実名報道の可・不可を尋ねており、了承が得られた施設のみ記事中に病院名を記している。

【記事特集リンク】新型コロナウイルス

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