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空気が外に流れ出ない部屋で、PCR検査の検体を調べる職員=神戸市中央区(神戸大病院提供)
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空気が外に流れ出ない部屋で、PCR検査の検体を調べる職員=神戸市中央区(神戸大病院提供)

 インフルエンザとの同時流行が心配される秋冬を控え、新型コロナウイルスの検査態勢へ関心が高まっている。兵庫県内で初めて感染者が確認された3月、PCR検査の検体を採取できる場所は県内44カ所の帰国者・接触者外来だけだったが、9月1日時点で医師会運営の施設を含め71カ所に拡充。検査可能件数も1日あたり130件から1480件に増強された。(霍見真一郎)

 新型コロナの診断で最も一般的なのがPCR検査。県内ではコロナに関する初のPCR検査が1月31日に行われ、3月1日に感染が初確認された。その後、民間検査も行政上の確定診断として扱えるようになった。PCR検査の拡充を求める世論を背景に、県は検査目標件数を1日2500件まで段階的に高めてきた。

■民間施設も

 現在、PCR検査の検体を採取するのは「帰国者・接触者外来」が中心。コロナ疑いの患者を診察する窓口で、地域の中核的な公立病院など県内66カ所に設けられているが、病院名は明らかにされていない。

 発熱などコロナが疑われる症状が出た場合、県健康福祉事務所や政令・中核市の保健所、計17カ所にある「帰国者・接触者相談センター」が電話で相談を受け付ける。県によると、症状を聞き取った同相談センターがPCR検査をするか判断し、「帰国者・接触者外来」につなぐ。

 このほか、診療所の医師らが検査を決め、医師会が運営する「地域外来・検査センター」で検体を取るケースもある。同センターは、神戸、姫路、西宮市のほか、県所管も2カ所で開設されている。

 希望者が自費でPCR検査できる民間施設もある。医療保険が適用されず、1回の費用は2万~4万円程度。県予防医学協会はビジネス渡航者向けにPCR検査と証明書発行業務を1件3万円で受け付けている。

 ただ、検査の仕組みは今秋にも大きく変わりそうだ。県は、かかりつけ医などの身近な医療機関が感染の検査や診療を担う体制とし、250カ所を「診療・検査医療機関(仮称)」として指定する方針だ。

■検査ごとの特徴

 PCR検査は、ウイルスの遺伝子を増幅させてその量を測定する。鼻の奥に長い綿棒を差し込んでぬぐい液を取る従来型に加え、唾液を使うタイプも認められている。検査には一般的に4~6時間かかるが、装置によっては1~2時間で結果を出す時短PCRもある。検査結果が注視されるが、本当は陽性なのに陰性と出る「偽陰性」が3割程度あるとされている。

 一方、ウイルスのタンパク質に反応する抗体を用いる「抗原検査」は、検査時間が15~30分と短いのが特長。PCR検査より精度が低いと指摘されるが、現在は確定診断としても使用されている。いずれの検査も、行政検査の枠組みで実施した場合は公費が投入され、自己負担額はない。

 検査で陽性が出た場合、東京都などでは自宅療養を認めているケースもあるが、兵庫県は現時点では原則入院と決めている。当初、退院には検査で2度陰性が連続することが必要だったが、現在は一定の条件をクリアすれば検査することなく退院できる。

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