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 楽天メディカルジャパン(東京都)は、特殊な光を当ててピンポイントでがん細胞をたたく「がん光免疫療法」の新薬について、厚生労働省から製造販売承認を取得したと発表した。臨床試験に参加した専門家によると、治療効果が高く、正常な組織にはほとんど影響がないという。同社の三木谷浩史会長は「(亡き)がんの父を救いたいと願う中で出会った日本人研究者が開発した治療を、1日でも早く届けるために挑戦してきた。世界に先駆けた承認を感慨深く受けた」とのコメントを出した。

 同療法は、米国立衛生研究所の小林久隆・主任研究員らが開発。薬剤を点滴で投与し、翌日特殊な光を当てる。革新的な治療法として期待され、厚労省は11月にも保険適用を決め、薬価を定める。製造販売承認を取得した薬剤名は「アキャルックス」。

 臨床試験に参加した神戸大の丹生健一教授=耳鼻咽喉科頭頸部外科学=は「がん細胞だけを精密に攻撃する誘導ミサイル」と表現する。同教授によると、現在の標準的ながん治療は、手術と放射線、抗がん剤を組み合わせるが、いずれの手法もがん細胞だけでなく、正常細胞も切除したり焼いてしまったりする課題があった。また、特定のがん細胞にだけくっつく物質(抗体)が、見えないがん細胞を選択的にたたく「抗体薬」もあるが、攻撃力が弱いため、根本から治すには放射線やほかの抗がん剤を併用する必要があった。

 今回の新薬は、特定の波長の光(近赤外線)を受けた時だけ強いエネルギーを発する物質を、既存の抗体薬と組み合わせた。爆弾を載せたミサイルのようで、光を当てるまでは「爆破スイッチ」が押されない仕組みだといい、光を照射しても正常細胞はほとんど影響を受けないという。(霍見真一郎)

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