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 新型コロナウイルス感染者が急増する兵庫県では11月下旬、患者向けの病床使用率が約7割に達し、厚生労働省が毎週行う発表では都道府県別で2週連続ワーストとなった。陽性者を自宅療養させない独自の方針があるためで、県は「他府県より率が高くなる傾向がある」と背景を説明。軽症の陽性者について、医師の判断で入院を経ずに宿泊療養施設に入れるよう変更したこともあり、使用率は高止まりしている。

 兵庫県内では11月17日、1日当たりの新規感染者が初めて3桁に達し、6日連続で100人以上を記録。病床使用率は11月22日に約7割に達した。

 厚労省による週1回の発表では、同18日時点で44%と全国ワーストとなった。翌週の同25日には68%と急増し、2位だった大阪府の55%を10ポイント以上も上回った。その一方で、重症者病床の使用率は、東京が最も高い50%で、大阪、沖縄が続き、兵庫は4番目の29%。県によると、同30日時点では34%となっている。

 病床使用率を押し上げている要因には、兵庫独自の方針「自宅療養者ゼロ」がある。患者の容体急変や家庭内感染を防止するためで、3~8月末の新型コロナ対応の検証でも重症化を防いだと分析した。厚労省によると、11月25日時点の自宅療養者は大阪で1200人台、東京や愛知は800人台に上っている。

 さらに、兵庫県はこれまで、入院・宿泊療養先が決まらない患者も入院患者としてカウントしていたが、他府県に合わせて同27日以降、「入院調整」(30日時点で135人)として別扱いとした。こうしたことから、同日以降の使用率は低下している。同省の担当者は「病床数は現状を見る一つの判断要素だが、兵庫が最も感染拡大しているわけではない」とする。

 県は11月下旬から、リスクの低い軽症者も、医師の判断で入院を経ずに宿泊療養施設(700室から900室へ増加)に入れるよう対応を変更。試算上は、1日当たり130人の新規感染者が1カ月続いても対応可能になったという。

 12月中旬以降、現在の確保病床671床から約750床に増やす方針で、担当者は「患者を受け入れる医療機関の状況はかなり厳しく、警戒感は強まっている。一人一人が感染予防をすることが、医療体制の安定につながる」と訴える。(井川朋宏)

【特集】目で見る兵庫県内の感染状況

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