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拠点がつくられる神戸大病院国際がん医療・研究センター(左)と統合型医療機器研究開発・創出拠点(右手前)=神戸市中央区港島南町1
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拠点がつくられる神戸大病院国際がん医療・研究センター(左)と統合型医療機器研究開発・創出拠点(右手前)=神戸市中央区港島南町1
医師(右)が操作する手術支援ロボット「hinotori」。将来的に離れた場所の患者を無線で手術することを目指す=11月18日、東京都内
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医師(右)が操作する手術支援ロボット「hinotori」。将来的に離れた場所の患者を無線で手術することを目指す=11月18日、東京都内

 国産初の手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」開発に携わった神戸大病院(神戸市中央区)が、来春までに、実証実験施設「テレサージェリー(遠隔手術)センター」を、神戸・ポートアイランドの同病院国際がん医療・研究センター(ICCRC)に立ち上げることが12日、関係者への取材で分かった。第5世代(5G)移動通信システムを活用し、遠隔手術の研究を進める国内初の拠点になる。

 ICCRCの山口雷藏副センター長によると、来年2月にも総務省から送受信の許可を受ける見込み。遠隔手術センターと別棟の施設にヒノトリと5Gのアンテナを設置し、遠隔で操作する計画だ。

 これまで、同じ画像を見ながら手術指導することはあったが、実際に医師が離れた場所から手術したケースは国内ではない。海外では、米国製の「ダビンチ」を使って試みようとしたことはあるが、実用化はしていない。光ファイバーなど有線で支援ロボをつなげば現時点でも遠隔手術できる可能性はあるが、遠く離れた病院間にヒノトリ専用回線を設けるのは現実的ではないため、無線での研究を進める。

 ただ、現時点の技術ではヒノトリを操作する3D画像はデータ容量が極めて大きく、通信に遅延が生じる可能性がある。無線のため情報流出のリスクもある。遠隔手術センターは、こういった課題を一つ一つ解決し、数年後にも実現につなげたい考え。

 手術支援ロボット開発の中心メンバーで、14日にヒノトリを使った初の手術を執刀する藤澤正人・同大学大学院医学研究科長は「来年中には実際にブタで試験手術をしたい」とし、「研究が進めば、熟練医師が遠方に行かなくても若手医師を指導できるようになる。海外の医療機関と連携して手術することも夢ではなくなる」と話している。(霍見真一郎)

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