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■痛みなく短時間で結果判明

 神戸大大学院工学研究科(神戸市灘区)の竹内俊文教授らの研究グループは、涙から乳がんを検出する技術を開発している。従来のマンモグラフィーなどと比べて痛みがなく短時間で結果が出るため、受診者への負担も少ない。2022年度の実用化を目指しており、神戸大は20日、臨床研究費の一部に充てるため、クラウドファンディングにも取り組み始めた。(高田康夫)

 乳がんは、女性のがんで最も罹患(りかん)者数が多い。早期発見できれば90%が治るといわれているが、年々死亡者数は増加している。検診には、主にマンモグラフィーが使用されるが、痛みを伴うことや忙しさから受けない人もいる。

 そこで、竹内教授らは、試験紙で採取した涙で、がんの有無を判定する方法「TearExo(ティアエクソ)法」を開発した。涙の成分のうち、がん細胞から放出され、表面にタンパク質が付着した小胞「エクソソーム」を分析。特定のタンパク質が多いと、がんの疑いがある。最短10分で検出できるという。乳がんの手術を受けた人も、その後のケアや再発チェックに利用できるとみられる。

 自宅で涙を採取して郵送してもらい、分析して検査結果を知らせる仕組みの確立を進める。がんが疑われる人には、改めて検診を受けてもらうことで、早期発見につなげていく。これからベンチャー企業を立ち上げ、実用化を目指す。

 今後、検査の精度と方法の改善のため、100例以上を目標に臨床研究を行う。費用の一部として目標額1千万円を、20日から4月16日まで、クラウドファンディングで募る。竹内教授は「乳がんで命を落とす人を増やさないためにも、実用化に向けた臨床研究を後押ししてほしい」と呼び掛けている。

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