鏡開きで山田錦生産システムの発展を誓う参加者=三木市福井、三木山森林公園
鏡開きで山田錦生産システムの発展を誓う参加者=三木市福井、三木山森林公園

250人参加、魅力や未来を語り合う

 1月に日本農業遺産に認定された、北播磨・六甲山北部地域の酒米山田錦生産システム。歴史と伝統に裏付けられた取り組みを次世代に引き継ぐシンポジウムが9日、三木山森林公園(三木市福井)で開かれた。酒蔵の責任者や世界農業遺産の審査を務める研究者、そして地域の生産者ら約250人が集まり、農業の未来を語り合った。(大山伸一郎)

 「兵庫県山田錦主産地農業遺産推進協議会」が主催。認定を記念し、高品質な酒米を生産し続けてきた地域の誇りを再認識してもらおうと企画した。鏡開きで開会を祝い、加東農林振興事務所の井川直紀副所長が生産システムの概要を説明。山田錦の歴史や地域の特徴、栽培技術の発展などについて紹介した。