将棋のプロ棋士編入試験の受験資格を得ていた福間香奈女流六冠(33)=清麗、女王、女流王座、女流名人、女流王位、倉敷藤花=が4日、日本将棋連盟に受験の申請書類を提出し、受理された。2022年以来、自身2度目の挑戦となる。来年1月から5番勝負で合否を決する試験が始まる見通し。
福間は4日、日本将棋連盟を通じて「このたび編入試験に挑戦させていただくこととなりました。全力を尽くします」とコメントを発表した。
将棋のプロになる制度は「棋士」と「女流棋士」で異なり、女性が棋士になった例はない。
福間は10月6日、第67期王位戦(神戸新聞社主催)予選7組の3回戦で、浦野真彦八段(61)に勝利。棋士参加の公式戦成績を直近で「10勝5敗」とし、棋士編入試験の受験資格を得る基準「10勝以上かつ勝率6割5分以上」を満たした。
昨年12月に出産して育児と将棋を両立してきた福間は当初、受験について「現実的にやっていけるのかどうか、まず考えないといけない。こなせるかどうか、体調面を考慮して決めたい」と話し、「自分の中では充実してますので、前向きに(受験を)検討したい」と、家族らと相談して決める方針を示していた。
棋士編入試験は、試験官を務める四段の棋士5人との5番勝負で、3勝すれば合格となる。これまで現行制度の試験に5人が挑戦し、アマチュアの男性3人が合格。女性では、22年に福間が0勝3敗、24~25年に西山朋佳女流二冠(30)=白玲、女流王将=が2勝3敗で、いずれも不合格となっている。
福間が今回受験する際の試験官は、第1局から順番に、山下数毅四段(17)▽片山史龍四段(21)▽生垣寛人四段(22)=神戸市出身▽岩村凛太朗四段(19)▽炭崎俊毅四段(17)=姫路市出身、在住-の5人が務める。(小林伸哉)



          
        
          
      
      
      
      
      














          


          
        
        



