兵庫県知事選
6月15日告示 7月2日投開票
連載
  • 印刷
外国人を対象にした企業説明会。多彩な国の留学生らであふれた=大阪市内、大阪府立体育会館(撮影・斎藤雅志)
拡大
外国人を対象にした企業説明会。多彩な国の留学生らであふれた=大阪市内、大阪府立体育会館(撮影・斎藤雅志)
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 兵庫県内の有効求人倍率はバブル期並みの水準となり、人手不足などの課題が山積する。労働力低下は経済成長を妨げる恐れがあり、働き手の立場に立った早急な対策が欠かせない。15日告示の兵庫県知事選での論戦が注目されている。(末永陽子)

 5月下旬、大阪市内で開かれた企業合同説明会。兵庫県の34社を含め、約150社がブースを構えた。

 「具体的な仕事内容は」「寮はありますか」

 担当者に質問したのは全員が外国人。流ちょうな日本語が飛び交った。説明会は、兵庫労働局などが留学生らを対象に初めて企画。人材確保に悩む県内企業が数多く参加した。

 ある中小メーカーは昨年、内定辞退が相次ぎ採用ゼロに。担当者は「国内の学生は大手志向が強い。外国人採用が人手不足の“切り札”になれば」。高い市場シェアを誇るプラントメーカー、日工(明石市)の担当者も「学生は東京や大阪の知名度ある会社に流れがち」と明かす。

 働き手の減少も拍車をかける。国勢調査によると、兵庫県の生産年齢人口(15~64歳)は2015年までの20年で12%減少(全国は約8%減)。女性と高齢者の労働参加率も低い。16年の内閣府調査では、15~64歳女性の労働参加率は63・2%で、全国ワースト2位。60歳以上も29・5%で、同じくワースト2位だった。

     □

 「慣れない土地での生活は大変だけど、毎日楽しい」。今春に兵庫県内の大学を卒業し、東京の大手メーカーに就職した女性会社員(22)は声を弾ませた。

 県西部のメーカーからも内々定をもらったが、悩んだ末に断った。「勤務先が神戸だったら兵庫に残った。都会への憧れがあった」

 文部科学省の調査などでは、県内の四年制大学の学生数は全国6位。だが、卒業後に県内企業へ就職する人は約3割にとどまる。

 県外志向は学生だけではない。民間調査会社帝国データバンク(東京)によると、昨年、兵庫県内に88社が転入したのに対し、県外への転出は101社。転出超過は、阪神・淡路大震災が発生した1995年以来だ。同社は「東京五輪を控え、営業面での利便性を考えて本社移転するケースは増えている」とみる。

 2011~12年に全国1位を誇った県内の工場立地件数も、用地不足などで16年は4位に後退した。

 県も対策を急ぐ。17年度から始める「兵庫で働こうプロジェクト」の環境整備のために昨年、県内の四年制大全37校と就職支援協定を結んだ。県内企業の採用情報などを大学側に提供し、企業説明会や見学会を開いてもらう取り決めだ。

 若手社員の奨学金返済を支援する中小企業への補助や、若い求職者向けの研修なども打ち出した。

 産業労働部は「県内には優れた中小企業が多く、PRできれば関心を持つ学生も多いはず。プロジェクトはまだ始まったばかり。効果はこれから」。新たな試みに活路を見いだそうとしている。

連載
一覧

天気(10月21日)

  • 23℃
  • ---℃
  • 10%

  • 25℃
  • ---℃
  • 10%

  • 24℃
  • ---℃
  • 10%

  • 24℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ