就任からの半年を振り返る芦屋市の高島崚輔市長=芦屋市役所(撮影・吉田敦史)
就任からの半年を振り返る芦屋市の高島崚輔市長=芦屋市役所(撮影・吉田敦史)

 4月に史上最年少で初当選した兵庫県芦屋市の高島崚輔市長(26)が11月1日、就任から半年を迎えた。JR芦屋駅南側の再開発見直しや公教育改革を公約の目玉に掲げ、神戸新聞社のインタビューに「劇的に変えられた半年ではなかったが、対話を通じて市民には感覚的な変化を感じてもらえている」と振り返った。

 再開発は総事業費の高騰などから前市長時代に2年間停滞。高島市長は「一番待っている人が多い」として就任2日目に着手した。5月下旬には会見で見直し案を打ち出したが、再開発ビルの建設を担う特定建築者に応募した業者が「見積額が市の予算を大幅に上回る」などと辞退し、再び手詰まりになっている。

 高島市長は「予算は見直し発表以前の金額で、人手不足や物価高騰などを考慮して積算し、完成予定時期(2028年9月)には間に合わせたい」とした。

 公教育改革は8月に市で初めての教育大綱を制定し、9月には東京大学の研究機関と連携協定を結んだ。市内の全中学校を訪ねて実情を聞いたといい「市長権限でできることは限られるが、教育委員会とコミュニケーションを密にして改革を進めたい」と力を込めた。(村上貴浩)