滑走路に胴体着陸した小型プロペラ機=2024年5月、神戸市中央区、神戸空港
滑走路に胴体着陸した小型プロペラ機=2024年5月、神戸市中央区、神戸空港

 神戸市中央区の神戸空港で昨年5月、パイロットらを養成する学校法人ヒラタ学園(堺市)の小型プロペラ機が滑走路に胴体着陸した事故で、兵庫県警捜査1課と神戸水上署は5日、航空危険行為処罰法違反の疑いで、60代の男性機長と操縦していた20代の男性訓練生を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。

 2人の書類送検容疑は、神戸空港で昨年5月31日午後2時25分ごろ、プロペラ機の車輪を下げる操作や確認を怠り、滑走路に胴体着陸した疑い。

 捜査関係者によると、当時は訓練中で、プロペラ機は想定された経路をそれて飛行していた。2人は車輪を下げ忘れた理由について「飛行経路や速度の修正に気を取られていた」などと説明したという。

 この事故によるけが人や火災はなかったが、滑走路が約5時間閉鎖され、発着の計34便が欠航した。

 ヒラタ学園を巡っては昨年、関西広域連合から運航委託されたドクターヘリでの不適切な整備が判明。ヘリコプターの誤着陸などもあった。