5日の「世界津波の日」を前に、兵庫県と県内沿岸部の18市町による一斉避難訓練が2日行われた。南海トラフ巨大地震や日本海沿岸の大地震を想定し、津波浸水想定区域内にいる約410万人の携帯電話に緊急速報メール(エリアメール)を配信。学校園や事業所など384施設で過去最多の約11万6千人が参加し、逃げ遅れが懸念される高齢者らの安否確認や避難支援の手順などを確認、課題を共有した。(広畑千春)
避難意識と地域防災力の向上を目指して2016年度に始まり、8回目。22年度からは南海トラフ巨大地震の津波浸水想定区域(神戸、尼崎、西宮、芦屋、明石、加古川、高砂、姫路、相生、たつの、赤穂、洲本、淡路、南あわじ市、播磨町)に加え、日本海沿岸地震の津波浸水区域(豊岡市、香美、新温泉町)も対象にした。今年の参加は新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、社会福祉施設を中心に22年度より29施設約1900人増えた。