兵庫県は、来年1月17日で30年の節目となる阪神・淡路大震災の関連事業で活用するロゴマークとキャッチフレーズを発表した。いずれも公募で選ばれ、ロゴマークは青系の落ち着いた色合いで「30」を描き、人と人が手をつないで「0」の輪をつくるようなデザイン。キャッチフレーズは「うすれない記憶はない。つなぐべき決意がある。」で、震災の教訓を受け継ぐ決意を込めた。
公募は6月14日~8月9日に行い、ロゴマークは全国から41件、キャッチフレーズは県内から30件の応募があった。審査で採用作品の最優秀各1点と、入賞各2点が決まった。
ロゴマークの最優秀賞を作ったのは大阪府の永田康二さんで、講評では「『震災30年』が分かりやすい」「『0』の中の『繫ぐ』を考えるきっかけになる」とされた。キャッチフレーズの作者は南あわじ市の吉田晶雄さんで、「繫いでいく決意を一方的でなく誰もが受け止めて考えさせられる」と評された。
両作品は今後、各種イベントのチラシや自治体ホームページ、広報誌などで活用される。(岩崎昂志)
入賞作品の作者は次の通り。(敬称略)
ロゴマーク=阿部依睦(神戸市)、まつむらひろみ(同市)▽キャッチフレーズ=阿部依睦(同市)、ma(宍粟市)