兵庫県宝塚市で2016年12月、いじめを受けた市立中学2年の女子生徒=当時(14)=が自死した問題で、市は10日までに、生徒側に損害賠償金4千万円を支払って和解する方針を固めた。11日の市議会定例会に関連議案を提出する。
市などによると、女子生徒は部活動などでいじめを受け、マンションの4階から転落死したとされる。市いじめ問題再調査委員会は20年6月、相手にされなくなったり、「ストーカー」と呼ばれたりして、孤立させるなどした行為25件を、いじめと認定した。
市教育委員会によると、生徒側は今年3月、市に損害賠償金の支払いを求めて大阪簡裁に民事調停を申し立て、10月に調停案が示されたという。市議会で議案が可決されれば、来年1月に予定される調停で和解の成立を目指すとしている。(冨田佳久)