29日午前1時20分ごろ、三井住友銀行でシステム障害が発生し、関西を中心に28支店の口座で入出金ができなくなった。兵庫県内では神戸営業部(神戸市中央区)や尼崎、西宮、芦屋、宝塚の各支店など5市の18支店・出張所の取引が停止。22カ所の店外ATMも止まり、うち19カ所は県内だった。各支店に口座がある場合、スマートフォンアプリ「オリーブ」も使えなくなった。同日午後11時16分に復旧した。
同行によると、国内勘定系と呼ばれるシステムを構成するコンピューター16台のうち1台で障害が起きた。県内約70支店・出張所のうち3割程度に影響が出た。復旧作業を優先したため、現時点では各支店の口座保有者数など影響人員は不明という。
同行は兵庫県や神戸市、姫路市など県内自治体の4割で指定金融機関を担い公金を扱う。県庁と神戸、尼崎の両市役所出張所の口座も使えなくなった。同行は神戸営業部に臨時の現金払戻拠点を設けた。
各支店などでは関係者が利用者に対応。元町一番街出張所(神戸市中央区)を訪れた男性(66)は「別のATMを教えてもらったが、ゴールデンウイークだし、急に現金が必要な人は不便だろう」と話した。東京から旅行で訪れた会社員の女性(48)は現金が下ろせず、ほかのATMへ向かった。
同行フリーダイヤル0120・559622(高見雄樹、村上貴浩)