兵庫県教育委員会は20日、2026年度の公立高校入試の生徒募集計画を発表した。国公立中学校の卒業見込み者数は前年度より114人多い4万3182人で、全日制(129校、県立大付を除く)の募集定員は前年度比160人減の743学級、2万9720人となった。姫路市立の高校は、3校が統合して「姫路市立」が新設される。
県教委学事課によると、1学級の定員は40人で、募集定員は記録が残る1970年度以降では最も少なくなった。中学卒業者数は中長期的に減少傾向にあるとし、通学事情や進学先などを考慮し毎年、必要な学級数を決めている。
学区別では、第4学区は姫路市立3校(姫路、琴丘、飾磨)が募集を停止するため、計8学級の減少。新設する「姫路市立」には9学級を設置し、県立の姫路別所、姫路東、姫路西、姫路飾西、太子を1学級ずつ増やす。第3学区は1学級減。第2学区は三田、丹波地区を中心に計163人の増加だが、進学先は確保されるとして学級は増やさない。第1、第5学区は前年度と変わらない。
全日制以外の課程に定員の変動はなく、定時制(19校)は39学級1560人、多部制(4校)は23学級920人、通信制(2校)は計約600人を募集する。(久保田麻依子)