県立西宮病院=西宮市六湛寺町
県立西宮病院=西宮市六湛寺町

 兵庫県病院局は26日、県立西宮病院(西宮市)で昨年9月、緑内障の手術で医療事故があったと発表した。患者は60代男性で、目に入る光の量を調整する膜を誤って損傷し、少しの光でもまぶしく感じ、ピントを合わせにくい後遺症があるという。

 同局企画課によると昨年9月上旬、男性患者の右目の手術を実施。眼圧を安定させる小さな器具を角膜の内側に埋め込むのに手間取り、出血が多くなった。視界が悪くなり手術を中断する際、黒目のまわりの光量を調整する膜に触れた状態でピンセットを引き抜いてしまい、膜が取れた。

 治癒はしない部位で、男性は後遺症の症状を緩和するために特殊なコンタクトレンズや色付き眼鏡を着けて生活している。

 執刀医は経験20年以上のベテランだった。眼内洗浄や止血剤の注入が不十分なまま手術を続けたのが原因とされ、病院の聞き取りに「これまでの経験で判断したが、結果としてこのような事態を招き、大変申し訳ない」と話したという。(井上太郎)