優れた業績のあった兵庫県ゆかりの個人・団体を表彰する第80回「神戸新聞平和賞、文化賞、社会賞、スポーツ賞」の受賞者が決まりました。本賞は平和憲法公布を記念して1947(昭和22)年に第1回を発表しました。各界から推薦された候補を本社選考委員会で審査し、平和賞、文化賞、社会賞各1件、スポーツ賞2件を選びました。表彰式は6月2日に神戸市内で行います。
【平和賞】宝塚・アフガニスタン友好協会代表 西垣敬子さん(90)=宝塚市
30年以上にわたりアフガニスタンの支援に取り組む。1994年に募金活動で集めた40万円で買ったテントを難民キャンプに一人で届けたのが活動の始まり。教育を禁止された女性が通う隠れ学校の支援、大学の女子寮、女子トイレ建設などに尽力。現在は現地の女性が作った刺しゅうや絵画を販売し、収益を届けて生活を支える活動を続ける。
【文化賞】国際浮世絵学会常任理事 中右瑛さん(91)=神戸市灘区
浮世絵コレクター・研究家で、抽象画家としても活躍。60年かけて希少な肉筆画や写楽作品を含む膨大な数の作品を収集した。中右コレクションからなる展覧会を日本各地だけでなく、台湾、ポーランドなど海外でも開催。浮世絵に関する著作を多数出版し、講演活動も精力的に行い、浮世絵文化の普及と理解促進に大きく寄与した。
【社会賞】コスモスの会尼崎日本語教室代表 宗景正さん(78)=尼崎市
中国残留孤児の支援に長らく携わる。神戸地裁が唯一の勝訴判決を出した国家賠償訴訟の撮影をきっかけに、「中国『残留日本人孤児』を支援する兵庫の会」の立ち上げに尽力。2008年に孤児らの日本語習得を後押しするコスモスの会を開講した。2年前から多様な外国人を受け入れる夜間部を設け、共生社会に向けた学びと交流の場づくりに力を注ぐ。
【スポーツ賞】フィギュアスケート・インストラクター 中野園子さん(73)=神戸市東灘区
神戸フィギュアスケーティングクラブのインストラクターとして冬季五輪2大会連続メダルの坂本花織さん、2022年グランプリ・ファイナル優勝の三原舞依さんらトップ選手を育成した。指導歴は50年超。昨年6月に神戸に通年型リンクが完成するまで練習環境に恵まれなかったが、世界で活躍する選手を育て、神戸のスケート文化普及に貢献した。
【スポーツ賞】フィギュアスケーター 三浦璃来さん(24)=宝塚市
ミラノ・コルティナ冬季五輪に木原龍一さんとの「りくりゅう」ペアで出場し、日本勢初の金メダルを獲得。ショートプログラム5位発進から、フリーは世界歴代最高得点をたたき出して大逆転した。団体の2大会連続銀メダルにも貢献。スピードあふれるスケーティングを持ち味に、かつて日本の弱点種目と言われたペアで新しい歴史を築いた。






















