幾千もの紫のしずくが、視界を埋め尽くす。丹波市市島町の白毫寺で、名物の「九尺ふじ」が見頃を迎えた。長い花房が薫風に揺れる様子は、まさに降り注ぐ紫のベールだ。
同寺のフジ棚は約30年前に整備された。上下に2段あり、下段は総延長120メートル。密に咲き誇る花びらからは甘い香りが漂う。参拝する人々は、頭上を覆う幻想的な光景にため息を漏らし、カメラやスマートフォンを空にかざしていた。
荒樋勝善住職は「混沌とした事態が国内外で起きているが、花に癒やされ、人を思いやる心を胸に帰ってもらえたら」と話す。
5月10日までライトアップ(日没ごろから午後9時まで)を実施。拝観は午前8時半から。500円(高校生以下無料)。同寺TEL0795・85・0259
(秋山亮太)























