■神戸国際大付7ー6智弁学園 智弁学園の最後の打者は、ワンバウンドの球に空振り三振。神戸国際大付の捕手、井本主将が落ち着いて一塁へ送球すると、待ちわびたかのように飛び出した選手たちがマウンドに歓喜の輪をつくった。前回優勝の2009年秋には0~1歳だった選手たちが極めた近畿の頂点。青木監督は「感無量です」と万感の思いを口にした。 エース秋田、4番川中と投打の主軸がけん引した県大会から一転、近畿大会では日替わりでヒーローが誕生した。 この日は同点の六回途中に救援登板した橋本が投打で活躍した。先発の秋田が腰の張りで途中降板し、前日の疲労が残る2番手豊岡がリードを守れない緊迫した展開。「短いイニングをばちっと投げる」のが信条の背番号10は気迫を前面に出し、スコアボードに「0」を並べた。打っては八回2死一塁で相手の好左腕の速球を振り抜き、左中間へ勝ち越し二塁打を放った。 旧チームは県内屈指の打力を持ちながら、無冠に終わった。「自分を含め、先輩に付いていくだけになっていた」と新主将の井本は練習の前後で課題を共有するミーティングを導入した。時には練習を中断してでもプレーの目的を確認。「全員が同じ方向を向いている」という意識改革につながった。 敵地の決勝だったが「応援が力をくれた」とスタンドを含めた一体感に手応えを示した井本。「神宮でも」と全国の強敵に一丸で挑む。(伊田雄馬)