昨年香美町に大きな被害をもたらした台風7号による豪雨災害から15日で1年になる。民家3軒が土砂崩れに巻き込まれた同町村岡区和田の小城地区(6世帯8人)では、県が7月から急傾斜地崩壊対策事業に本格着工。大規模半壊と判定された民家2軒が、発生1年を前に取り壊された。(長谷部崇)
昨年8月の台風7号で、香美町では香住区の油良・間室地区などで床上29棟・床下45棟の浸水被害が出たほか、土砂流入による大規模半壊(損害割合が40%以上50%未満)が3棟、準半壊(同10%以上20%未満)が1棟あった。建物以外でも、道路関係122件、河川関係53件、農地関係365件などの被害があった。
小城地区では山側の3棟が土砂崩れに巻き込まれ、2棟が大規模半壊、1棟が準半壊と判定された。この3世帯5人に対しては今も避難指示の発令が続いている。