風に吹かれ涼やかな音を境内に響かせる風鈴=高源寺
風に吹かれ涼やかな音を境内に響かせる風鈴=高源寺

 青葉を揺らす風の姿が、透き通った音色となって耳に届く。風が吹き抜けるたびに白い短冊が一斉になびき、境内に涼を広げていく。

 兵庫県丹波市青垣町桧倉の高源寺で今年も「風鈴まつり」が始まった。参拝客に涼んでもらおうと、10年ほど前から檀家(だんか)有志らが続ける取り組み。「惣門」近くの参道に竹を渡し、300個ほどの風鈴が飾られている。

 短冊には地元の児童らの願いや俳句がしたためられ、風を受けるたびにそよぐ。ちりん、からん。緑の回廊に響くどこか懐かしい音は、うだるような暑さを忘れさせてくれる、耳で味わう涼やかな癒やしだ。

 山本祖登(そとう)住職(70)は「忙中閑あり。争いや苦しいことの多い世の中だが、風鈴の響きは心の余裕を取り戻させてくれる。気持ちをリセットし、活力につなげていただければ」と話している。

 8月30日まで(天候により早めに終了する可能性もある)。午前8時~午後4時半。拝観料400円(中学生以下無料)。高源寺TEL0795・87・5081(秋山亮太)