4日、米ニューヨークで投票後記者団の取材に応じる民主党のゾーラン・マムダニ氏(共同)
 4日、米ニューヨークで投票後記者団の取材に応じる民主党のゾーラン・マムダニ氏(共同)

 【ニューヨーク共同】米ニューヨークでアダムズ市長の任期満了に伴う市長選が4日投開票され、主要メディアは社会主義的な政策を掲げる民主党の急進左派ゾーラン・マムダニ氏(34)が第3政党のアンドルー・クオモ前ニューヨーク州知事(67)を破り、勝利を確実にしたと報じた。イスラム教徒として初のニューヨーク市長となる。任期は来年1月から4年間。マムダニ氏は「未来はわれわれの手の中にある」と演説し、勝利宣言した。

 共和党のトランプ大統領はマムダニ氏を「共産主義者」と呼んで敵視し、市長に就任すれば連邦予算の配分を制限すると警告している。マムダニ氏は4日の投票後「大統領の脅しには屈しない」と反発し、法廷闘争を含めてあらゆる対抗措置を講じると誓った。

 ニューヨーク州下院議員のマムダニ氏は東アフリカ・ウガンダで生まれ、7歳で米国に移住したインド系移民。富裕層への増税や家賃の値上げ凍結、最低賃金の倍増といった社会主義的な政策を掲げ、若者や労働者層の支持を広げた。