側溝に転落した高齢女性の救助に貢献したとして、兵庫県南あわじ市立南淡中学校の3年勝浦悠月(ゆづき)さん(15)と谷田彩蔵(さいぞう)さん(15)に、県の善行表彰「のじぎく賞」が贈られた。
2人は9月7日午前5時ごろ、釣りをしようと池へ自転車で向かう途中、女性の「助けて」というか細い声を耳に留めた。夜明け前で姿は見えず、すぐに110番。駆けつけた南あわじ署員と一緒に周囲を捜し、深さ2~3メートルの溝に自転車ごと転落していた70代の女性を見つけた。
同署によると、女性は軽傷。買い物帰りに転落し、約10時間取り残されており、救出が遅れれば熱中症の危険もあったという。
勝浦さんは体育祭の翌日で部活動の朝練習がなかったため、谷田さんと釣りに行くことにしたという。「1人やったら心細くて、おってくれてよかった」と谷田さん。勝浦さんは照れ笑いしつつ、受賞に「うれしいです」と喜んだ。
児玉利幸・南あわじ署長は、南淡中を訪れて2人に賞状を贈り、「女性を発見する糸口を見つけてもらえた。迅速で冷静な対応に深く感謝したい」と話した。(劉 楓音)
























